
今日は、研究計画書の書き方の基本である「どういったことを書けば良いのか」についてちょっと解説してみたいと思います。

まず、研究計画書というのは、

研究の概要を一言でまとめる。できるだけ平易な言葉ではなく、専門用語を使いましょう。研究計画書をチェックするのは大学院の教授ですので一般の人が呼んでわかる必要はないです。それよりも、専門用語を適切に理解しているというアピールができた方が有利です。ただし、間違った使い方をしないように注意!


学術的な研究としてとても大事な先行研究のレビュー。これから自分がやろうとしている研究が、ただの自己満足ではなく学術的にどのような位置でほかの研究者がどのように研究を行ってきているのか、そして今の時点で割っていること、わかっていないことはどこなのか。自分はそのどの部分を研究しようとしているのかなどの視点で、その分野の先行研究をとにかく丁寧にレビューしていきます。
これは大方の目安ですが、一つの研究計画を立てるのに、50〜100本の先行研究をレビューする必要があると何かで読んだことがあります。ちなみに私の場合は80本、文献は30冊くらいでした。実際に引用したりするのはその中の数本ですが、周辺のことがわかっているとブレが少なくなってくると思います。

実際に行おうと思っている調査の手順や方法、質問紙を実施するのであればどのような質問紙を使用する予定か(まだ決まっていないまたは自作する場合はその旨を書く)、分析方法などを書けると良いと思います。

これは私の例ですが、大まかにこのようなことが書けていると良いと思います。受験の時に提出した研究計画書と現在の研究計画書を見比べてみると同じ分野の中ではありますがテーマ自体も変わってしまいました。それでも受験前の先行研究のレビューがとても役に立っているのを感じます。
研究計画書には、上記のように最低限必要な項目があります。文献なども参考にして、できるだけ具体的に計画を立てている(そして研究と言うものがどのようなものであるか理解している)ことをアピールできると良いですね。
研究計画書を書くための参考書籍もたくさんありますが、私が使って良かったのはこちらの合格ナビ。↓↓
合格ナビ
研究計画書の実例がいくつか載っていたので最初はそれに沿った形で書き始め、その後自分のものとして手を加えていったという感じです。ある程度の型があると、アレンジも効きやすかったです。
河合塾KALSシリーズの研究計画書編は、研究計画書を始めて書く人や心理系の学部を出ていない方におすすめの1冊。心理学研究の基本から解説してくれています。他領域から心理系大学院を目指される方はこちらの方が良いかもしれません。↓↓
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