2017年07月30日

研究計画書の書き方の基本

こんにちは。当ブログ「心理職を目指すには〜主婦が臨床心理士資格に挑戦するブログ」にお越しいただきありがとうございます。管理人のあおいです。


今日は、研究計画書の書き方の基本である「どういったことを書けば良いのか」についてちょっと解説してみたいと思います。

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まず、研究計画書というのは、
「研究テーマ」
研究の概要を一言でまとめる。できるだけ平易な言葉ではなく、専門用語を使いましょう。研究計画書をチェックするのは大学院の教授ですので一般の人が呼んでわかる必要はないです。それよりも、専門用語を適切に理解しているというアピールができた方が有利です。ただし、間違った使い方をしないように注意!


「研究の目的」簡単に言うとなぜその研究テーマを選んだか、これからやろうとしている研究はどのような問題と関係しているのかといったところです。ここは、できるだけ社会問題とからめて個人的な問題意識を述べた方が良いです。この研究をする社会的な意義まで述べられると良いかもしれません。


「先行研究の概要」
学術的な研究としてとても大事な先行研究のレビュー。これから自分がやろうとしている研究が、ただの自己満足ではなく学術的にどのような位置でほかの研究者がどのように研究を行ってきているのか、そして今の時点で割っていること、わかっていないことはどこなのか。自分はそのどの部分を研究しようとしているのかなどの視点で、その分野の先行研究をとにかく丁寧にレビューしていきます。


これは大方の目安ですが、一つの研究計画を立てるのに、50〜100本の先行研究をレビューする必要があると何かで読んだことがあります。ちなみに私の場合は80本、文献は30冊くらいでした。実際に引用したりするのはその中の数本ですが、周辺のことがわかっているとブレが少なくなってくると思います。


「調査・分析の方法」
実際に行おうと思っている調査の手順や方法、質問紙を実施するのであればどのような質問紙を使用する予定か(まだ決まっていないまたは自作する場合はその旨を書く)、分析方法などを書けると良いと思います。


「参考文献」「引用文献」研究計画書を書くにあたって参考にした文献や引用した文献などのまとめ。



これは私の例ですが、大まかにこのようなことが書けていると良いと思います。受験の時に提出した研究計画書と現在の研究計画書を見比べてみると同じ分野の中ではありますがテーマ自体も変わってしまいました。それでも受験前の先行研究のレビューがとても役に立っているのを感じます。


研究計画書には、上記のように最低限必要な項目があります。文献なども参考にして、できるだけ具体的に計画を立てている(そして研究と言うものがどのようなものであるか理解している)ことをアピールできると良いですね。


研究計画書を書くための参考書籍もたくさんありますが、私が使って良かったのはこちらの合格ナビ。↓↓

合格ナビ

研究計画書の実例がいくつか載っていたので最初はそれに沿った形で書き始め、その後自分のものとして手を加えていったという感じです。ある程度の型があると、アレンジも効きやすかったです。



河合塾KALSシリーズの研究計画書編は、研究計画書を始めて書く人や心理系の学部を出ていない方におすすめの1冊。心理学研究の基本から解説してくれています。他領域から心理系大学院を目指される方はこちらの方が良いかもしれません。↓↓




>>カウンセラーになりたい方へ〜臨床心理士以外の資格のご紹介
>>入門編!!心理学概論お勧め参考書ベスト5
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2017年07月25日

10月以降の受験勉強タイムスケジュール

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今日は、受験勉強のタイムスケジュール後半戦です。


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だいぶ自分の論述の形ができてきたと感じていたので、実際に時間を測りながら論述する練習に切り替えていました。受験の際には、何文字をどれだけ書く計算になっているのか、また実際にそのスピードで書くことができるかどうかを測りながら入試当日を迎えました。当日用にシャープペンシルも購入し、そのシャープペンシルで勉強していました。1秒でも時間を無駄にしないために、振りシャー(上下に振ると芯が出るやつ)にしました。今考えるとそれこそ必死。


試験は満足な結果ではありませんでした。隣の受験生がたくさん鉛筆を用意して机の上に並べているのを見て「頭良さそう〜」と思ったり、試験中に理解が十分でない問題が出て必死に思い出している時に、他の受験生の書く音に圧倒されたり・・・とかなりストレスフルな時間を過ごしました。


試験が終わった翌日から放心状態になりたいのを我慢して、研究計画書の見直しを始めました。万が一、一次試験に通っていた時には面接があるのでそれに備えて。です。
研究計画書は時間をかけて書いたので、研究目的や問題意識はある程度はっきりしていました。しかし、その分野の先行研究や、関連する書籍に目を通したり、研究計画書の質問とは別に大学院に関する質問が来た時のためにその受け答えができるように準備をしておく必要があります。


ほとんど研究について掘り下げて考える時期でしたが、ちょっと飽きたときに大学院のことについて調べたり、入学後の学習計画を練ったり、教授の研究しておられることについて調べたりということをしていました。


1次試験の合格通知が届き、2次試験の日程が書かれてありました。2次試験は本学での面接です。急いで航空券を手配します。日帰りの日程でしたので宿泊先はなし。早めに試験会場に到着したので、いったん会場を確認してから海浜幕張駅前のイオンで最終の面接練習をしていました。あとは不安な気持ちと戦いながら過去に受験した方のブログを読みふけったり。


もうここまでくると全く集中なんてできませんでしたが、きっと他の受験生だって私と同じような気持ちなんだ!と言い聞かせ、時間が来るのを待つのみ!!
2次試験については>>臨床心理士指定大学院の面接で聞かれたことにも書いてあります。


中旬ごろ最終の合格通知が届きました。2次試験が終わってから年末年始はほっとんど何にも勉強をしませんでした(;´・ω・)解放感に浸りながらも(うわぁ〜、もしも合格していたらまたあの受験の時のような勉強に追われる毎日が始まるのか…)などと喜びをかみしめながら過ごしていた気がします。


合格通知が届く予定の前日から某掲示板では「合格でした」「残念ながら」という報告が相次いでいました。翌日も仕事だったため、気になりながらも帰宅してみると不在通知が!!急いで郵便局に電話をして行き違いにならないように、一刻も早く受け取りたいという一心のみ。郵便局の奥から局員さんが持ってくる封筒を目にしたとたん、ドキドキしたのを今でも覚えています。

無事、合格。


好きな本を読んだりしながら入学までの期間を過ごしました。入学手続きや学費の納入などがありますが、それまでは比較的ゆったり過ごしていたと思います。当ブログを立ち上げたのも年末年始のこの時期でした。


>>入門編!!心理学概論お勧め参考書ベスト5



posted by あおい at 17:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 大学院受験記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月22日

受験前のタイムスケジュール

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もうすぐ修士全科生の出願が〆切ですね。研究計画書などの準備は完璧ですか?
今日は参考になるかはわかりませんが、受験前のタイムスケジュール(私の場合)について載せてみますので、よろしければご覧ください


受験の前の年もちょこちょこと暗記ものはやっていた(トイレに貼ったり)つもりでしたが、本格的に受験勉強を始めたのは4月ごろから。


まずは、今年度の仕事を調整し、週に1日くらいの勤務にして平日の昼間は朝から夕方まで学習の時間をとれるようにしました。たぶん、平日は4〜6時間くらい勉強できる時間を確保していたと思います。(その他の用事などもあるのでね( ´艸`)
暗記物を中心に概念をまとめる作業を開始。この勉強法については
>>重要語句の学習方法 おすすめ参考書に詳しく書いています。


引き続き、重要語句をまとめながら、過去問を入手。過去問の分析をして、頻出のワードや余裕があれば先生方の専門分野や放送大学の印刷教材の中でよく取り上げられているワードについてもまとめていきます。
過去問の分析方法についてはこちら
>>出題傾向にあわせた勉強のやり方にまとめています。


研究計画書に着手!!私が出願した年は確か8月15日が出願の締め切り日だったと記憶しています。大体2カ月あれば完成するだろうと思っていた研究計画書でしたが、結構ぎりぎりなかんじでした。余裕を持って取り組みを始めることをお酢飯ます(^^♪
研究計画書は先行研究のレビューが不可欠です。自分が研究しようとしているテーマが臨床心理学という学問のどの位置に属していてその周辺のことについてこれまでどのような研究がなされているのか、どこまでわかっているのかなどを把握しておくことが必要です。
研究計画書については
>>研究テーマが決まらないとき…思い出してほしいことこちらも参考になるかあと思います。


ひたすら研究計画書に集中です。飽きたときにちょこちょこっと過去問を解いたりもしていました。気分転換に模試に挑戦し始めるのも良いのではないかと思います。
ちなみに研究計画書の描き方などは、絶対に(!!)自分流でやらない方が良いと思います。最低限計画書の中で明確にしておかなければいけない項目があります。参考書などを見ながらその項目について熟考してください。大学図書館などには研究計画書に関する書籍も多くそろっていますよ。色々な書籍を参考にしましたが、その中でもよかったのがこちら↓だったのでこれ1冊だけは購入しました。



頭に研究計画書の添削をしてもらい、修正するべきところを直すという作業をしていました。人に見てもらうことで、研究テーマについても再度冷静な目で考え直すことができたのでぜひ添削をしてもらった方が良いと思います。
私の場合は、研究計画書の添削サイトを立ち上げている方(もちろん有料)やスクールカウンセラーの先輩などに研究法についてみてもらったり、自分の母親やママ友に研究の趣旨を聞いてもらったりしてテーマについて話すということをしていました。そうすることで、自分が知りたかったこと以外にも知りたいことが出てきたり、やっぱり最初に知りたかったことにもどるということもあったりして深まっていくような気がしていました。
このような議論は、面接の時にも役に立つと思います。
出願の〆切はくれぐれも忘れないように気を付けてくださいね〜。
出願後は切り替えて論述に全力を注ぎましょう!!


とりあえず全力を出し切った研究計画書を提出したので、論述問題をひたすら解くアウトプットをメインにしましょう。
過去問を解くことがいちばんだと思います。一度やった問題も繰り返し解くことで論述の形式や重要な語句がわかってきます。過去問だけでは問題数が足りないと思ったので、指定大学院の過去問集でも論述の練習をしていました↓その時に使ったのがこれ



長くなったので以降は次に続きます。(。-人-。) ゴメンネ


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