2017年06月18日

自閉症に関連する概念について、とくにDSMにおける変遷に言及しながら論じなさい。

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論述問題の過去問解答例です。参考になさってください。


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自閉症に関連する概念について、とくにDSMにおける変遷に言及しながら論じなさい。


自閉症とは、ウィングの提唱した三つ組みと呼ばれる特徴を持つ発達障害の中の一つの障害である。三つ組みとは、@社会的相互作用の障害、Aコミュニケーションの障害、B想像力の障害、興味関心の著しい限局であある。広汎性発達障害には、アスペルガー障害、自閉性障害、小児崩壊性障害、レット障害、特定不能の発達障害の5つの下位カテゴリーがあった。


しかし、DSM−5以降これらの下位カテゴリーは統合されることになった。なぜならこれら広汎性発達障害は下位カテゴリー間の明確な区別がつけにくく、また環境や療育などによっても症状に変化があるからである。そこでDSM−5以降はこれらを自閉症スペクトラム障害として統合することで、境目のない連続体としたのである。


 自閉症スペクトラムの児童生徒はその独特の認知や行動等から偏見やいじめの対象になりやすく、睡眠障害や気分障害などの二次的な問題が発生することがある。心理療法は主に二次的な問題に対して行われる。支援の基本は療育であり、本人の過ごしやすい環境を整えるとともに適応行動を学習させていく。TEACCHという個別の学習プログラムも注目を集めている。また、家族への心理教育も重要である。特に保護者は自責の念に駆られていることも多いので養育態度が原因ではないことや、療育によって自律的生活が送れる可能性があることも伝えることで本人のエンパワメントが可能になる。


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大学院入試の論述実践に役に立つ参考書をご紹介します。


受験直前の論述対策には、こちらの対策シリーズの院試実践編がとても役に立ちます。過去問が30問と、それらの論述に必要なキーワード、解答例も載っていて独学の私には非常にありがたい本でした。



>>臨床心理士資格を取得する前にスクールカウンセラーの仕事に就いてよかったと思った理由

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2017年06月15日

research interviewは面接構造のありかたによって通常3種類に分類される。それら3つの名称を日本語と英語で記載したうえでそれぞれの特徴について説明しなさい。

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今日は久々の論述問題です。こちらは放送大学大学院臨床心理学コースで平成27年に出題された過去問です。詳しくはホームページでご覧になってくださいね。
放送大学大学院の過去問は過去3年分公開されています。⇒http://www.ouj.ac.jp/hp/gakuin/kakomon.html


では始めます。


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research interviewは面接構造のありかたによって通常3種類に分類される。それら3つの名称を日本語と英語で記載したうえでそれぞれの特徴について説明しなさい。


research interviewとは、日本語で調査・研究面接と訳される。調査・研究面接とは何らかの情報収集を目的として面接者と被面接者が言語的なやり取りを行うことである。調査・研究面接では面接者と被面接者が顔を合わせるため、言語情報以外にも身なり、表情、しぐさなどの非言語的情報も収集することが可能である。一方で、言語表出の困難な対象には不向きであると言える。


調査・研究面接は通常構造化面接(Structured interview)と半構造化面接(semi-structured interview)、非構造化面接(non-structured interview)の3つに分類される。


構造化面接とは、質問項目や質問の順番が完全に統制されている面接で、質問紙調査を口頭で行っているのに近い面接法である。面接者の技量に左右されにくい点が利点と言える。次に非構造化面接は、質問項目や質問の順番を面接者の裁量で調整することができる面接法である。被面接者の回答や態度などによって臨機応変に対応することが可能なため、より繊細なデータを収集することが可能な点が利点である。しかし、面接者の技量に大きく左右されやすい点が欠点と言えるであろう。半構造化面接は、前述の両者のちょうど中間に存在する面接方法である。質問項目や順番はあらかじめ設定されているが、質問の言い回しを理解し易い言葉で言い換えたりすることが可能な面接方法である。心理検査などはこの面接法で行われることが多い。


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以上です。600字目安で論述してあります。過去問をご覧になり、出題傾向を把握したり論述の練習をすることはとても大切です。


論述対策はこちらの書籍を使って行っていました↓




posted by あおい at 17:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去問 解答例 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月28日

longitional methodとcross-sectional methodとはどのようなものか。その特徴、メリット、デメリットを述べよ。

入試の際に統計の問題が出題されない大学院を希望している場合でも、研究に関する知識はある程度付けておく必要があります。入学後の研究や出願時の研究計画書を書くときのためにも研究法全般を丁寧に学習しておきましょう。

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下記は放送大学院平成26年の過去問の中の1題です。


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longitional method は、日本語では縦断的研究cross-sectional methodは横断的研究と訳される。両者とも発達研究の代表的な研究法である。


まず初めに、縦断的研究とはある特定の個人や集団を一定の期間追跡調査し、そのデータを収集する方法である。縦断的研究のメリットとして挙げられるのは、同一の個人や集団を対象とするためデータの一貫性があり、個人の発達的変化を明確に理解できる点が挙げられる。一方で時間的なコストが大きく、多量のデータを収集することが困難であるため法則定立研究には不向きな研究方法であると言える。逆に個人の発達的変化や個別性などの検討が可能であるため、事例研究は縦断的研究法で行われることが多い。


次に横断的研究とは、ある時点において異なる年齢集団に対して一斉に調査を行いデータを収集することで年齢段階による発達的変化を検討する方法である。横断的研究では、一度に多量のデータを収集することが可能であり時間的こすろが低い点がメリットと言える。一方で同一個人のデータを比較するわけではないため、個人の一貫性という点で発達を検討することはできない。また、時代による影響によっても、年齢集団の発達的変化に差異が生じる可能性もある点がデメリットであろう。なお、時代は池にの影響を考慮するコーホート研究でその点をカバーすることも可能である。以上のことから横断的研究は、年齢段階ごとの発達の普遍性を検討する法則定立的研究に向いていると言える。



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論述のポイント

まずは、縦断的研究法と横断的研究法の定義を「〇〇とは・・・」の形でまとめる。
次に、それぞれの研究法が向いている研究対象について述べる。


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過去問を分析して、頻出問題の語句を100字程度にまとめる作業(時間はかかりますが)がとても効果的でした。


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posted by あおい at 13:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去問 解答例 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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