

今日は久々の論述問題です。こちらは放送大学大学院臨床心理学コースで平成27年に出題された過去問です。詳しくはホームページでご覧になってくださいね。
放送大学大学院の過去問は過去3年分公開されています。⇒http://www.ouj.ac.jp/hp/gakuin/kakomon.html
では始めます。
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research interviewは面接構造のありかたによって通常3種類に分類される。それら3つの名称を日本語と英語で記載したうえでそれぞれの特徴について説明しなさい。
research interviewとは、日本語で調査・研究面接と訳される。調査・研究面接とは何らかの情報収集を目的として面接者と被面接者が言語的なやり取りを行うことである。調査・研究面接では面接者と被面接者が顔を合わせるため、言語情報以外にも身なり、表情、しぐさなどの非言語的情報も収集することが可能である。一方で、言語表出の困難な対象には不向きであると言える。
調査・研究面接は通常構造化面接(Structured interview)と半構造化面接(semi-structured interview)、非構造化面接(non-structured interview)の3つに分類される。
構造化面接とは、質問項目や質問の順番が完全に統制されている面接で、質問紙調査を口頭で行っているのに近い面接法である。面接者の技量に左右されにくい点が利点と言える。次に非構造化面接は、質問項目や質問の順番を面接者の裁量で調整することができる面接法である。被面接者の回答や態度などによって臨機応変に対応することが可能なため、より繊細なデータを収集することが可能な点が利点である。しかし、面接者の技量に大きく左右されやすい点が欠点と言えるであろう。半構造化面接は、前述の両者のちょうど中間に存在する面接方法である。質問項目や順番はあらかじめ設定されているが、質問の言い回しを理解し易い言葉で言い換えたりすることが可能な面接方法である。心理検査などはこの面接法で行われることが多い。
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以上です。600字目安で論述してあります。過去問をご覧になり、出題傾向を把握したり論述の練習をすることはとても大切です。
論述対策はこちらの書籍を使って行っていました↓