

入学試験がぞくぞくと実施されていますね
早いものでこの時期がやってきました。各大学院の次年度の入学試験がぞくぞくと実施されています。秋試験と冬試験の2回入学試験を実施する大学院や、中には春試験も併せて3回実施するところなど様々ですが、多くの大学院が10月、11月ごろから次年度の試験が始めるといった感じではないでしょうか。
さて、試験直前になると過去問も一通り解きおわって、それに類似した問題などをひたすら解くという勉強法に移りましょう、と以前の記事で書いたかと思います。
1年前のこの時期も私はまだ統計と英語が完全にマスターできていませんでした。でも、過去問分析で統計と英語はほぼ出題されないことが分かっていたので、「統計と英語は合格が決まってから勉強しよう!」と自分を納得させ、ひたすら論述に向かえるように心を整えていたような気がします。
この時期はひたすら書いては自己採点、書いては自己採点…ということを繰り返していました。自己採点だと、具体的に何点と、点数をつけるのが難しいですが、その時の基準についてお伝えしたいと思います。
自己採点の基準って?
論述問題は、問われていることに対して「必要なキーワードを使って説明する」ことが求められます。だから、論述問題を解く前には「必要なキーワード」が何かということをわかっていなければ点数のとれる論述はできません。
例えば近年、現場の臨床心理士に期待される業務の中でも重要視されてきている『臨床心理学的地域援助』の問題で、連携とコンサルテーションについて問われたとしましょう。その際、『臨床心理学的地域援助』の柱である
・コミュニティアプローチ
・コラボレーション
・コンサルテーション
・コンサルティ
・コンサルタント
・エンパワメント
などの用語を使って論述するように気を付ければいいわけです。
論述を始める前に、問われている問題に必要であろうキーワードを問題用紙の余白などにメモしておくと論述の流れに沿って専門用語を使うことができるので点数につながりやすくなります。
メモをとろう!!
書き始める前だけではなく、論述の最中に思いついたことも必ずメモしておくようにしましょう。論述問題を解いている時は頭がフルに活性化している時です。後半に書くべきことも思いついてしまう時がありますが、そんなときもすぐにメモです。前半を書いているうちに、後半に書こうと思っていた良い文言が短期記憶から消え去ってしまいます。
問題用紙の余白にメモ!!これは試験本番でもかなり役に立ったワザでしたよ。
大学院入試の論述実践に役に立つ参考書をご紹介します。
![]() 臨床心理士指定大学院対策 鉄則10&過去問30 院試実戦編 [ 河合塾KALS ] |
受験直前の論述対策には、こちらの対策シリーズの院試実践編がとても役に立ちました。過去問が30問と、それらの論述に必要なキーワード、解答例も載っていて独学の私には非常にありがたい本でした。